アクティブRFIDの種類と特長

アクティブRFIDの特長

電池を使用せずにリーダからの電波を使って動作するパッシブRFIDに対し、電池によって動作するRFIDをアクティブRFIDと言います。

アクティブ式は、パッシブ式に比べ通信距離が大きいこと、センサーを内蔵できることが特長ですが、形状が大きくなること、価格が高いこと、電池交換が必要なことなどのデメリットもあります。<br />一般的なアクティブRFIDは、リーダに関係なくデータを周期的に送信しますが、電池寿命を長くするために、リーダから問い合わせがあったときのみ通信するセミパッシブ式もあります。この方式は、リーダからの問い合わせに応えるため常に受信をしていますので、電池消費をゼロにすることはできません。

通信周波数帯

アクティブRFIDは、自ら電波を送信しますので通信機に属します。したがって、電波法の規制に従いパッシブRFIDと異なる周波数帯が使用できます。日本で販売されているアクティブRFIDの周波数帯は、300MHz帯、430MHz帯のUHF帯と2.45GHzのマイクロ波帯があります。300MHz帯は、技術適合認定が不要な微弱無線、430MHz帯は、通信距離が大きい特定小電力無線、そして、2.45GHz帯は、無線LANと同じ小電力無線を使用しています。

通信距離

微弱無線の通信距離は、約10mですので、UHF帯のパッシブ式より少し大きい程度ですが、設置免許が不要なので、どこでもすぐに使用できます。400MHz帯の特定小電力無線は、100mの通信距離がありますので、アクティブ式の特徴を最大に発揮できます。2.45GHz帯の小電力無線は、無線LANと同じ50m~70m程度の通信距離があります。特定小電力無線も小電力無線も、設置免許は不要です。

電池寿命

電池寿命は、電池容量、通信間隔、動作温度で大きく変化します。寿命は、数秒間隔の通信で1年から2年が一般的ですが、出力の大きな特定小電力無線では、数ヶ月の寿命の製品もあります。また、大容量バッテリを搭載した製品は、寿命が5年~8年のものもあります。 電池交換は、消耗品としての電池の価格より、定期的にどのように交換するかが課題です。特に、使用している個数が多い場合は、一度に交換できませんので、ローテーションを組む必要があります。あるいは、電池不足のアラームが出たときに随時交換する方法もあります。

内蔵センサーの種類

アクティブ式は、電池を内蔵していることから各種センサーを内蔵することができます。現在、日本で販売されているセンサーは、温度センサー、湿度センサー、運動センサー、衝撃センサーなどです。内蔵センサーばかりでなく、センサーを外付けできるタイプもありますので、タグが設置できない狭い場所も計測できます。センサーを内蔵したRFIDをセンサータグと呼ぶことがあります。

アクティブRFIDの用途

アクティブRFIDは、大きな通信距離が特長ですので、人や物の所在管理に利用されます。所在管理は、どのRFIDリーダの読取範囲にあるかという簡単なものから、複数のRFIDリーダから三角測量により位置を計測するものもあります。この場合、環境により電波強度が変化しますので、高い位置精度は期待できません。

所在確認の方法として、アクティブRFIDのLEDを点滅させ、ブザーを鳴らして、所在を明示させる方法があります。類似製品の中からの製品捜索には効果的です。

センサーを内蔵したRFID(通称センサータグ)は、環境監視、移動監視、衝撃監視などの様々な監視に使用されます。電源やセンサーの配線が不要ですので設置や移動が簡単なこと、コンパクトで低価格なことから、監視システムに最適です。

 

 

関連製品