概要
RSSとは、Reduced Space Symbology(省スペースシンボル)の略称で、1996年、国際EAN協会と米国コードセンター(UCC)が共同で開発した小物商品用の流通バーコードシンボルである。1999年に国際自動認識協会AIMIのITS規格になり、その後、ISO/IEC24724で規格化された。従来のバーコードは、シンボルキャラクタとエンコードキャラクタが1対1で対応していたが、GS1 Databarは、データが圧縮されているので、少ないモジュール数で多くの情報を表わせるようになっている。
GS1 Databarには、GS1 Datarbar(標準型)、GS1 Databar Limited(制限型)、GS1 Databar Expanded(拡張型)の3種類のシンボルがある。GS1 Databar Limitedは、最も小さな省スペースシンボルであり、14桁のGTINをエンコードできるが、梱包インジケータは、0または1に限定されている。
梱包インジケータ"0"は、医薬品、医療材料業界では、調剤単位や使用単位を示している。2011年の規格改定により右サイドに5モジュールのスペースが必要になったことから、モジュール幅をXとするとシンボルサイズが10X(H)×74X(L)から10X(H)×79X(L)になった。Xを0.25mmとすると、シンボルサイズは、2.5mm(H)×20.1mm(L)である。
特長
- キャラクタ セットは、数字(0から9)で、梱包インジケータ“0”または“1”の14桁EAN.UCCアイテム識別コード(出荷コンテナコード(SCC-14)のみをエンコードすることができます。。
- シンボルの構成は、左から1モジュールのスペースと1モジュールのバーのレフト ガード、26モジュールのレフト データ キャラクタ、18モジュールのチェック キャラクタ、26モジュールのライト データ キャラクタ、1モジュールのスペースと1モジュールのバーのライト ガード、及び、5モジュールのクワイエットゾーンで構成されています。
- キャラクタ間にスペースが入らない連続型です。
- 自己チェック機能が有ります。
- エラーの発見には、モジュロ89チェックサムが使用されます。
寸法
- 最小モジュール幅は、0.25mmです。(医薬品業界では、0.17mmです。)
- モジュールの高さは、 モジュール幅の10倍以上です。
- 最小シンボルサイズは、1.7mm(H)×12.5mm(L)です。
- 右サイドに5モジュールのスペース(クワイエットゾーン)が必要です。