概要
RSSとは、Reduced Space Symbology(省スペースシンボル)の略称で、1996年、国際EAN協会と米国コードセンター(UCC)が共同で開発した小物商品用の流通バーコードシンボルである。1999年に国際自動認識協会AIMIのITS規格になり、その後、ISO/IEC24724で規格化された。従来のバーコードは、シンボルキャラクタとエンコードキャラクタが1対1で対応していたが、GS1 Databarは、データが圧縮されているので、少ないモジュール数で多くの情報を表わせるようになっている。
GS1 Databarには、Standard, Limited, Expandedの3種類のシンボルがある。GS1 Databar Expanded(拡張型)は、標準商品コードの他に重量等の補足情報もエンコードできるシンボルである。データは、GS1-128のようにアプリケーション識別子とセットにして連結でき、数字で最大74桁、英字で最大41字までエンコードできる。有効期限、ロット番号、重量などに使用される。モジュール幅をXとすると、バー高さの最小値は34Xである。Xを0.25mmとすると、数字50桁のシンボルサイズは、8.6mm(H)×100.6mm(L)である。。
特長
- キャラクタ セットは、ISO-646(数字、英大小文字、スペース、20種類の記号(!、"、%、&、'、(、)、*、+、,、-、.、/、:、;、<、>、=、?、_)およびファンクション キャラクタ(FNC1)で、EAN.UCCアイテム識別コード(出荷コンテナコードSCC-14)と、計量単位や年月日などの付加情報などをエンコードすることができます。
- シンボルの構成は、左から1モジュールのスペースと1モジュールのバーのレフト ガード、17モジュールのチェック キャラクタ、15モジュールのファインダ、17モジュールの第1データ キャラクタ、17モジュールの第2データ キャラクタ、15モジュールのファインダ、17モジュールの第3データ キャラクタ、以降データ キャラクタ、ファインダ、データ キャラクタと続き、最後のデータ キャラクタの最右側のエレメントの逆で始まり交互の2モジュールのライト ガードで終わる。
- 偶数データ キャラクタ(奇数シンボル キャラクタ)の場合は、ファインダに続いてライト ガードで終わります。
- データ キャラクタ数は、最小1、最大20データ キャラクタです。
- シンボルのタイプには、標準およびStackedがあり、Stackedは、標準の偶数シンボルキャラクタ毎に各段を構成するもので、1段は2シンボルキャラクタから最大20シンボル キャラクタまで可能です。ただし、段間は3行のセパレータパターンが付加されます。
- キャラクタ間にスペースが入らない連続型です。
- 自己チェック機能が有ります。
- エラーの発見には、モジュロ211チェックサムが使用されます。
寸法
- 最小モジュール幅は、0.25mmです。
- モジュールの高さは、 モジュール幅の34倍以上です。
- 列数は2列から20列まで、段数は11段まで可能です。
- クワイエットゾーンは不要です。
|
|