特長

最大50Kgのカートンをシングル搬送

TP1-50DCは、600×400×280mmの標準カートンやトートボックスに対応するクランプ式ピッキング機構を備えたカートン搬送ロボットCTU (Carton Transfer Unit) です。定格荷重は50kgで、主にシングルディープストレージに最適化され、左右両方から取り出しできます。小型かつ堅牢な筐体設計により、狭い通路でもスムーズに動作可能です。350～1485mmの保管棚の高さにアクセスでき、高密度保管エリアにも柔軟に対応します。搬送対象の寸法や重さに対して高い汎用性を持ち、多様な物流現場に展開できます。

高速、高精度、安定した走行

TP1-50DCは、最大走行速度1.8m/sを誇り、停止精度±10mm、旋回精度±1°と高精度な制御が可能です。リフト動作も±2mm以内の位置精度を維持し、複雑な棚構造でも正確なピッキング／格納を実現します。差動駆動方式による滑らかな旋回と直進性能で、最小通路幅840mmでも動作可能なコンパクト性能を発揮。回転半径は約1000mmで、狭い区画でも効率的なルート設計を可能とします。これらの性能により、作業時間の短縮や省力化、ピッキングの正確性向上が図れます。

 様々なセンサーによる安全機能

キャリアの安定保持と搬送中の脱落防止に配慮された設計が、安全性と信頼性を両立しています。360°レーザー障害物検知、周囲バンパー検知、非常停止ボタン、視覚および音声警報を標準搭載。これにより人や物の接触事故リスクを最小化し、混在環境においても安心して運用できます。加えて、ガントリープロファイル突起検知や素材偏位検知なども実装され、キャリアの破損や誤搬送の防止にも貢献。低床・懸垂物検知による空間認識能力も優れ、人との共存環境での安全性が高く、人手不足の解消と安全性の両立を支援します。

複数のナビゲーション方式、システム統合で効率化

V-SLAM（Visual SLAM）、L-SLAM（Laser SLAM）、2Dバーコードといった複数のナビゲーション方式をサポートし、環境に応じた適応性を持ちます。床面のコーディング不要な高精度ビジュアルナビゲーションにより、導入・運用の柔軟性とコスト効率を高めています。また、HIKROBOTのiWMS（倉庫管理システム）やRCS（ロボット制御システム）と連携可能で、指示受信から搬送完了までの一連の物流タスクを自動化。上位システムとの接続性に優れ、多品種少量生産現場やEC物流など多様な業界での活用が進んでいます。