特長

トートボックスの高さを調整可能

TP5-50DCHは、トートボックス 600×400×(100～300mm) に対応したクランプピッキング式のカートン搬送ロボットで、クランプ荷重50kg、最大7個のカートンを搭載でき、定格重量300kgです。トートボックス寸法を考慮したユニバーサル構造により、多品種小ロットの物流形態に柔軟対応。棚との位置関係を精密制御し、トートの傾きや偏位を防ぎながら安定した搬送を実現します。

高速、高精度、安定した走行

TP5-50DCHは、差動駆動方式を採用し最大速度1.8m/s、停止精度±10mm、旋回精度±1°と高精度な搬送・旋回制御が可能です。リフト動作も±2mm以内の位置精度を維持し、複雑な棚構造でも正確なピッキング／格納を実現します。滑らかな旋回と直進性能で、最小通路幅1100mmでも動作可能なコンパクト性能を発揮。回転半径は約1850mmで、狭い区画でも効率的なルート設計を可能とします。これらの性能により、作業時間の短縮や省力化、ピッキングの正確性向上が図れます。

様々なセンサーによる安全機能

安全面では360°レーザ障害物検知、周囲バンパー、突起検知、低床検知、懸垂物検知など多層的なセーフティ対策を搭載。荷物クランプ保持力が高く、走行中の荷物落下リスクを軽減します。さらに、音声および視覚アラーム、非常停止ボタンも装備されており、人との協働環境でも安心して利用可能。キャリアの突出や位置ズレを即時検知して誤搬送や事故を未然に防止する設計で、人手不足な倉庫環境でも高信頼性を発揮します。

 複数ナビゲーション、システム統合で効率化

ナビゲーション方式はV-SLAM、L-SLAM、2Dコードに対応し、特殊床処理不要で高精度な位置認識を実現。環境変化や倉庫レイアウト変更にも柔軟に対応可能です。HIKROBOTのiWMS（倉庫管理システム）やRCS（ロボット制御システム）と接続することで、トートボックスの自動棚出し・棚入れ・搬送が実現し、人的介在なしで一連の物流プロセスを完結できます。情報処理〜搬送〜実行まで統合し、特にEC業界における高効率対応に強みがあります。