流通BMSとは

概要

流通ビジネスメッセージ標準(略称:流通BMS)は、インターネットを利用した流通業界の標準EDI仕様として策定されたものである。電子取引メッセージと通信プロトコル/セキュリティに関して標準化されている。製(メーカー)・配(卸売)・販(小売)の三階層をシームレスに接続することによる業務の効率化と高度化を目標としているが、取り敢えず卸売(メーカーも含む)と小売の間の取引業務からスタートした。

2007年にスーパー業界とグロサリー業界の基本的な取引形態に合わせた基本形Ver.1.0が公開され、続いてスーパー業界とアパレル業界の取引形態を追加した。更に、チェーンドラッグストアやホームセンターの取引形態を追加し、別に策定されていた生鮮メッセージを統合して、2009年にスーパー、ドラッグストア、ホームセンター用のVer.1.3がリリースされた。また、百貨店業界においても2010年に百貨店版 Ver2.1が公開された。商品マスターメッセージVer.1.0は、2011年に公開された。

標準メッセージ

流通BMSでは、ビジネスプロセス、メッセージ、データ項目を定義し、それらをXML言語で記述している。XMLは、インターネットとの親和性が高く、EDIメッセージの国際標準としても開発が進んでいる。基本形は、「発注、発注予定」「出荷(伝票形式、梱包形式-紐付の有無、出荷荷姿)」「受領、受領訂正」「返品、返品受領」「請求」「支払」など22メッセージ、及び、「在庫補充勧告」「入庫予定」「入庫確定」「在庫報告」の4種類の預かり在庫型センターメッセージを合わせて、合計26メッセージである。

流通BMSフロー

流通システム標準普及推進協議会 運用ガイドラインから転載
流通BMS基本形メッセージの種類(預り在庫型を除く)

通信プロトコル・セキュリティ

標準メッセージをインターネット上で送受信する場合、通信ソフトウェアを使用するが、この通信プロトコルは、国際的に保証されているものから任意に選択することにしている。したがって、プッシュ型のサーバ間通信では、ebXML MSまたはEDIINT AS2があり、プル型のクライアントサーバ間通信では、J手順と同等の機能を有したJX手順がある。また、各種パラメータのセット方法やセキュリティ対策については、流通BMS協議会が「通信プロトコル・セキュリティガイドライン」を作成し公開している。

 

 

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