話者登録がいらない不特定通話者方式、しかも高い認識率

アイニックス株式会社は、ドイツのシステム開発会社topsystem systemhaus社とパートナー契約を締結し、音声認識システムtopSPEECH-Lydia(トップスピーチ リディア)を10月より販売を開始します。

トップシステム社は、1995年に設立、2000年にドイツ初の音声ピッキングシステムを開発しました。そして、現在、欧州のリーディング企業として高いシェアを持ち、米国、英国の現地法人（top-VOX Corp.）と中国事務所を持っています。

音声ターミナル　VOXter

ハンドフリー、アイズフリーによる高い作業効率

音声認識は、自動翻訳や会議録作成などフリーワードで認識するシステムとカーナビゲーションなどのように予め設定された固定ワードを認識するシステムがあります。トップスピーチ リディアは、後者の固定ワードを認識するシステムで、物流業務、生産管理業務、点検監視業務などに最適です。

作業者は、音声指示に対して音声で返答をしながら作業を進めます。例えば、音声ピッキング（棚出し）では、棚番の指示に対して棚に表示されたチェック番号を返答し、正しい棚かどうかを確認します。次に、出荷数量の指示に対しては、実際の出荷数量を返答します。音声ピッキングは、両手が使用できると共に、ピッキングリストをチェックしたり、出荷指示画面を見たり、バーコードをスキャンすることがないために、バーコードハンディターミナルを使用したピッキングに比べ商品特性にもよりますが10％以上の物流効率の改善が可能です。更に、キーボードや液晶画面が使用できない冷凍庫では、極めて有効です。

不特定通話者により音声登録なしに業務開始

音声認識のトップスピーチリディアは、話者登録をせずに使用できる不特定話者方式を採用していますので、作業者の変更が頻繁にある物流現場に最適です。音声認識は、数字の他に、"OK"、"作業開始"、"もう一度"など、シンプルな音声に限定することにより、97％以上の高い認識率を確保しています。また、20ヶ国以上の国と地域の言語に対応していますので、同じ現場で作業者に合わせた言語を使用することができます。また、音声指示は、機械音声ではなく、録音した自然音声を使用していますので、聞き易く、長時間の運用による疲労を最小化できます。

高耐久性の音声ターミナル

トップスピーチ リディアは、音声専用ターミナルVOXter（ボクスター）を使用します。ボクスターは、厳しい物流現場や製造現場に合わせて堅牢な設計になっており、また、最大14時間運用できる大容量バッテリーを搭載しています。更に、-30℃の冷凍庫でも使用できるように設計されています。トップスピーチ リディアは、Windows CEまたはWindows Mobile搭載であれば、ボクスター以外のモバイルターミナルを使用することが可能です。したがって、バーコードを使用する業務と音声認識を使用する業務を併用することもできます。