害獣捕獲監視システム「わなタグ」を開発、12月より販売開始
自動認識システム開発のアイニックス株式会社は、RF監視タグとIoTを利用した害獣捕獲監視システム「わなタグ」を開発し、12月から販売開始します。わなタグは、罠に害獣が捕獲されたかを遠隔で監視するシステムです。RF監視タグを罠に装着し、加速度や赤外線で捕獲を検知して罠の管理者に通知します。これにより従来の巡回監視に比べ大幅に負担を軽減することができると共に、迅速な確保が可能になります。RF監視タグは、くくり罠、箱罠、囲い罠、ドロップネットなど、様々な罠を監視することができます。
RF監視タグとIoTによる罠の遠隔監視を実現
わなタグは、RF監視タグと中継器、わなタグサーバで構成されるIoTシステムです。加速度センサまたは赤外線センサを搭載したRF監視タグを罠に装着することで害獣の捕獲状況を監視し、捕獲を検知した際にその信号を中継器へ送信します。中継器は、その検知信号を搭載されたM2Mアダプタにより、FOMA網を経由してわなタグサーバに転送します。そして、罠の管理者はわなタグサーバより、捕獲を知らせるメールを受信することができます。
LPWA通信による長距離通信
RF監視タグと中継器の間の通信は920MHzのLPWA (Low Power Wide Area) 通信を使用していますので、最大1kmの長距離通信が可能です。また、1つの中継器に対して64個のRF監視タグを接続することができます。中継器にはバッテリが搭載されているため、モバイル通信の可能な範囲であれば、自由に設置することができます。これらにより、広い範囲内でRF監視タグを容易に設置することや、移動することが可能です。
省電力設計とレポートによりバッテリの管理が容易
RF監視タグは、入手や交換が容易な単三アルカリ電池または単三リチウム電池2本で動作します。電池寿命は、約3ヶ月が目安です(検知回数により変わります)。バッテリ駆動の中継器は、消費電力の大きいM2Mアダプタを通常時や夜間時は停止し、送信時のみ稼働することで、最大約1ヶ月の動作が可能です。どちらも定期通信によりバッテリレポートが送信されるため、電池やバッテリの交換時期を予測することができます。